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Microsoft Edge

Windows10 で登場した新しいWebブラウザ、Edge。Windows95以来、約20年使われ続けた歴史あるブラウザInternet Explorerがとうとう交代することになりました。IEに関しては、いろんなケースで長年付き合ってきたので、感慨深いものがあります。当時インターネットの対応に出遅れたMicrosoftが、先行するNetscapeをつぶすため、無料でIEを配布したときは、とても話題になりました。それ以来、その独自路線にいろんな批判を浴びながらも、バージョンアップを重ねてきました。互換性を保ったバージョンアップが限界となり、ついに新しいブラウザの登場となったわけです。新しいブラウザEdgeは、独自仕様を排除し、Web標準を意識しています。
EdgeとIEの比較をテストサイトを使って、見てみました。

Edge
win_ed_html5

win_ed_octane

IE11 / Windows 10
win_ie11_html5

win_ie11_octane

当然のことながら、Edgeの方が数値的には勝っています。
Google Chrome ver45が、html5 526, Octane 15891でさらに上のスコアですが、IEに比べてかなりChromeに近づいてきました。asm.jsはEdgeの方が優れているという話もありましたが、この数値では、Chromeよりわずかに劣っているようです。(Chromeは31149) (asm.jsの性能に興味があったので、プログラムを作って比較したのですが、思った値にならなかったので、このOctaneを使うことにしました。)
数値がすべてではありませんが、差異を見る上では参考になります。
また、ユーザエージェントも調べてみました。

IE11

Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64; Trident/7.0; Touch; rv:11.0) like Gecko

Edge

Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/42.0.2311.135 Safari/537.36 Edge/12.10240

かなり長くなっています。これを見ると、IEを完全に捨てていることがわかります。Webサーバには、ChromeまたはSafariとして認識してほしい、ということですね。
IE標準で作られた業務用Webアプリケーションなどは多数あるので、それらのためにIEを残しているというのは賢明だと思います。
互換性という過去しがらみから解き放たれ、リスタートした新しいブラウザに、今後期待したいと思います。